ボーイスカウトとはボランティアを主体とした教育活動です

　ボーイスカウトとは、イギリスの英雄であるベーデン＝パウエル卿によって書かれた「スカウティング・フォア・ボーイズ」という一冊の本から始まった、青少年の完全育成を目指して創立した青少年運動です。

　全世界で160の国と地域で活動が行われており、参加総人口は2500万人にものぼる、世界的で歴史と伝統のある活動です。

　この活動が全世界的なものである一つの証左として、著名人にも多数のボーイスカウト出身者がいらっしゃいます。もちろん日本国内のみならず世界中に、です。そしてボーイスカウト運動の中で獲得できる「富士章」という章を取得した者の中で優秀なスカウトは、東宮御所へ招かれて、皇太子殿下に拝謁することができるなど、世界的に、また、日本国内においてもその活動は認められています。

　この運動の目的は青少年が《個人として》、《責任ある市民として》、《地域区に国際社会の一員として》、身体的・知的・社会的・精神的な潜在能力を十分に達成するよう彼らの発達に貢献することです。人間が誰しももつ独創的な潜在能力を発揮できるように、大人達が少し手助けしてあげるだけです。


　そのためにボーイスカウト運動は『スカウティング』という方法を活動しております。それはイメージ的にはキャンプやハイキングといった活動を思い浮かべられる方が多いと思いますが、それのみではありません。もちろん大自然をつかった活動は大きな意味をもちます。自然はその雄大さで、我々に色々な事を教えてくれます。何を見いだしても間違いではない、そんな懐の大きさは都会にはなかなかありません。しかしそれは活動の一片であり、目標です。その目標を達成するための全ての能力を鍛えるために、屋内でも様々な活動を行います。

　近年、娯楽は爆発的に増えましたが、そのどれもが楽に手に入れられる者ばかりです。それは確かに楽しいのですが、しかしながら心身の成長になにも影響しません。　それとは違い、ボーイスカウトとはレクリエーションではありますが、もとは教育活動であります。子供達に楽しみながら成長してもらいたいのです。ボーイスカウト活動は塾や習い事とは違い、子供達が自ら考え自ら動く必要があります。しかしそれにより子供達は自主性と計画性、そして仲間との共同作業を覚え、その達成に大きな喜びと楽しみをを見いだす事ができる。そう我々は考えております。

もし更にご興味がおありであれば、保護者の方もリーダーとして参加していただくことを推奨しております。大人になってからでもスカウト活動は可能です。是非お子様とご一緒にご参加ください。

活動は子供達の発達に合わせ、年代ごとにかれて活動しています

ボーイスカウト活動は全ての年齢の子供が同時に、同様に活動するわけではありません。
子供達は年齢によりその発達の度合いも違います。よってその年代の子供に合わせたプログラムを展開する必要があります。
ボーイスカウト活動ではその活動を最大限意味のあるものにすべく、以下のような隊に分かれています。

• 幼稚園年長 〜 小学校２年生　　　　ビーバースカウト
• 小学校３年生 〜 小学校５年生　　　カブスカウト
• 小学校６年生 〜 中学校３年生　　　ボーイスカウト
• 高校１年生 〜 ２０歳未満　　　　　　ベンチャースカウト
• １８歳以上 〜 　　　　　 　　　　　　　ローバースカウト

　ビーバースカウトでは、隊長やリーダー、ボーイスカウトのお兄さんお姉さん達異年齢の人々と接し、他の大人や先輩を信頼して団体行動を行う事。また、その上での約束事を身につけて行くことも目標としています。

　カブスカウトでは、隊長の指示のもと、年齢・能力のバラバラな者で組という単位を作り活動していきます。その班をデンコーチ（ボーイスカウト）やデンリーダー（保護者などの成人指導者）が補佐してゆきます。組を自治し、隊の活動に参加することによってよき社会人としての基本を修得してゆきます。

　ボーイスカウトではカブスカウトの組を更に推し進め、「班」という単位によって行動します。隊長は隊の活動を見守りますが、班の活動には関与しません。すべては班長が班員を教育して野外活動をおこないます。それにより自分の責務を果たすこと、共同生活のルールなどを覚え、野外活動を主とした体験学習を通してよき社会人たる資質の向上をはかることが目的です。

　ベンチャースカウトではボーイスカウトでの自主性を更に推し進め、自らプログラムの発案、計画、準備、活動を行います。企画を全て自分達の手で行う事により、自主性、独創性の向上をはかります。グループワークの手法を用いたプログラムを通して自ら考え行動することは、その結果に責任を負うことができるようになるということです。

　ローバースカウトではちかいとおきてをより強力に具現する機会を与えるとともに、自らの有為の生涯を築き、社会に奉仕する精神と体力を養うことを目指して活動しております。